脇役たちの存在感を決定づけた画期的な文脈として、近年の日本ドラマ史に残る重要作の存在を忘れてはならない。社会現象を巻き起こした『半沢直樹』では、濃密な歌舞伎的リアクションと入り交じる形で、脇を固める俳優たちの顔芸や一触即発の舌戦が劇的な緊迫感を生み出した。あの大ヒットは、実力派たちの濃密な掛け合いこそがテレビの前のお茶の間を釘付けにするという事実を証明してみせた。
さらに、名バイプレイヤーたちが一堂に会した『バイプレイヤーズ』シリーズは、主役を引き立てる裏方としての脇役という従来の概念を完全に覆した。主役を張る俳優たちが脇役たちをリスペクトし、脇役たちが誇りを持って画面を支える。この作品群のヒットによって、日本の視聴者は「誰が主演か」ではなく「誰が脇を固めているか」でドラマを選ぶという新しい楽しみ方を手に入れたのだ。