非常に魅力的なオーギュメントコードですが、その強烈な個性ゆえに、使い方を誤ると楽曲全体の調和を崩してしまう劇薬でもあります。
【プロの結論】取り入れるべきクリエイターと慎重になるべきケース
◎ 積極的に取り入れるべきケース:
- シティポップ、ネオソウル、ジャズ歌謡:都会的で洗練された浮遊感や、ほろ苦い哀愁を演出したいとき。
- ドラマチックなサビ前のビルドアップ:ありきたりなツーファイブ進行に飽き、サビへの突入感を一段階引き上げたいとき。
- 映像音楽・劇伴制作:夢幻、回想、謎解き、タイムスリップなどの非日常シーンを音楽で表現したいとき。
× 慎重に扱うべき(または避けるべき)ケース:
- ストレートなパンクロックや爽快なストレートポップ:明快な推進力やストレートな力強さが求められる楽曲では、augの持つ曖昧な浮遊感が勢いを削いでしまうリスクがあります。
- メロディと増5度が衝突している場合:ボーカルの主旋律が完全5度(ナチュラルな音)を伸ばして歌っている箇所に機械的にaugを当てると、激しい不協和音が発生してピッチが狂ったように聴こえてしまいます。必ずボイスリーディングとメロディの整合性を確認することが不可欠です。