近年、圧倒的な歌唱力でシーンを席巻するAdoの存在は、女性ボーカルにおける表現の幅を著しく広げた。映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌として世界的なヒットを記録した『逆光』や『新時代』などの楽曲では、力強い低音のシャウトやエッジボイスが効果的に活用されている。
一見すると難易度が高く思えるが、Adoの楽曲は低音域でのパンチ力や声の太さが主役となるフレーズが多い。裏声を多用するハイトーンソングとは異なり、地声の持つエネルギーをそのままぶつける歌唱法がマッチする。
エイベックス・グループをはじめとする主要レーベルからリリースされるダンスポップやR&Bナンバーにも、低音をグルーヴィーに聴かせるアレンジが増加傾向にある。リズムを重厚に捉え、ビートに乗せて低音を放つアプローチは、カラオケにおける得点力と聴き応えを両立させるカギだ。