「冒険の対義語は母親だ」。原作者・尾田栄一郎氏が過去のインタビューやSBS(質問コーナー)で残したこの言葉は、ファンの間で長年語り継がれている。少年が家を出て大海原へ飛び出す冒険譚において、母性の庇護は時に主人公の旅立ちを阻む壁となってしまう。だからこそ、ルフィの母は物語の前面に出されてこなかったという見方が強い。
一方で、尾田氏は過去に「すでに作中に描かれているかもしれない」「生きているとすれば厳格な性格だ」といった意味深なヒントも口にしている。一見すると矛盾するようにも思えるこれらの発言だが、物語が佳境を迎えた今、意図的なブラフか、あるいは叙述トリックの伏線だったのではないかという検証が改めて進められている。