静岡問題ばかりが注目されるが、静岡工区以外の工事は着々と進んでいる。JR東海の公式発表資料によれば、2026年時点で品川・名古屋の両ターミナル駅工事、山梨・長野・岐阜の各トンネル工事が複数区間で進行中だ。
特に注目されるのは山梨実験線の延伸整備と、名古屋駅地下ターミナルの掘削工事だ。名古屋駅については地下約30メートルに及ぶ大規模な地下構造物の建設が続いており、市街地での工事という難しさを抱えながらも工程は継続している。品川駅については地下約40メートルの深さに設けられるリニア駅の土木工事が進行中で、一部では既に大型機械による掘削が始まっているとの報告がある。
報道各社の取材データを総合すると、静岡工区(全長約25km)を除いた区間での工事進捗率はおおむね30〜40%程度と推計され、南アルプストンネルの長野・山梨側からの掘削は続いている。ただし南アルプストンネル全体での最も難しい区間は静岡側にあり、ここが未着工のまま残っている状況は全体の工期に直接響く。