柳田の登場曲を語る上で欠かせないのが、ジャンルの垣根を超えた音楽的センスだ。熱いスピリットを前面に押し出す邦楽レゲエは、彼の野性味あふれる打撃スタイルと見事なシナジーを生み出している。重低音が腹に響くリズムに乗って打席へ向かう姿は、まさに戦場へ向かう戦士そのものだ。
その一方で、世代を超えて愛される名曲「熱き心に」を使用した際には、スタジアムに大きな衝撃が走った。昭和の歌謡曲が持つ普遍的なメロディラインと力強い歌詞が、現代のJ-POPカルチャーと融合し、観客席に独特のグルーヴを巻き起こしたのだ。一見対極に見えるレゲエのグルーヴと往年のJ-POPの名曲だが、柳田の中では「心を奮い立たせる熱量」という一点で確固たる軸として繋がっている。