伝説的な霊長類学者であるジェーン・グードール博士の半世紀以上にわたる研究が明らかにした通り、チンパンジーをはじめとする類人猿は極めて高い知性と豊かな感情表現を備えている。仲間同士でおどけたポーズをとったり、悪戯を仕掛け合ったりする行動は、決して気まぐれではなく、彼らなりのコミュニケーション手段である。
カメラに向かってキザな決めポーズを作ったり、イタズラが成功した直後に見せる誇らしげな表情は、彼らが持つ高度な客観性と感情の機微を雄弁に物語る。彼らのコミカルな振る舞いに私たちが親近感を抱き、思わず笑ってしまうのは、生命の深い根底で共有された繋がりを感じ取るからにほかならない。