「技術とアートの融合」という視点で見れば、かつてソニーのトップとしてCDの開発やデザイン革新をリードした大賀典雄氏のパイオニア精神にも通じるものがある。分野こそ違えど、本物へのこだわりと時代の一歩先を見通す経営センスは、現代のモノづくり企業に不可欠な資質だ。
さらに近年、俳優の仲野太賀をはじめとする若手実力派スターが魅せるナチュラルで洗練されたスーツスタイルが話題を呼ぶように、現代の若年層における「クラシックへの原点回帰」の波は確実に広がっている。映画やNetflixなどの映像作品を通じて描かれる洗練された大人の佇まいは、Z世代やミレニアル世代が「本物の仕立て」に魅力を再発見するきっかけを作っており、こうしたカルチャーの追い風も同社の新展開を力強く後押ししている。