おならの音は、腸内に溜まった気体が狭い肛門を通って体外へ押し出される際、肛門周辺の皮膚や括約筋が激しく振動する摩擦音・破裂音によって生まれます。風船の口を指で狭めて空気を一気に抜くと「ブーッ」と甲高い音が鳴る現象と全く同じ仕組みです。
音が大きくなる条件は極めてシンプルで、「一度に出る気体の量が多いこと」と「強い圧力で一気に押し出されること」の2点に集約されます。腸内に大量のガスが充満していると、肛門を押し広げる圧力が跳ね上がり、結果として大きな振動音が発生します。
ここで多くの人が抱くのが、「おなら臭くないのに音が大きい理由」という疑問です。悪臭を放つおならは腸内の悪玉菌がタンパク質を分解する際に生じるインドールやスカトールなどの有害ガスが主成分ですが、爆音を伴う無臭のおならは、口から無意識に飲み込んだ「空気(窒素や酸素)」が大半を占めています。つまり、腸が腐敗していなくても、純粋な空気の塊が勢いよく噴出することで大音量が生じてしまうのです。