「期待して食べたのに、なんだか想像と違った」。ネット上に散見されるネガティブな声の多くは、味そのものの不快感というより、食感と風味に対する予想外の裏切りから生まれている。現代の日本のコンビニや洋菓子店では、北海道産生クリームをたっぷり使った「なめらか」「トロトロ」な食感のプリンが市場を席巻中だ。しかし、1993年に開発された神戸プリンは、まさにその正反対を行く独自の設計を持っている。
製造元であるトーラク株式会社は、長年培った洋菓子製造業のノウハウを結集し、常温で長期間保存できながらもフレッシュな味わいを維持する革新的な技術を確立させた。その核となるのが、しっかりとしたコクを持つ伝統的なカスタードプリンのスタイルだ。さらに、隠し味として柑橘系の爽やかなフレーバーが効かされている。この「柑橘香る固め・つるんとした食感」を知らずに、ミルク感の強い濃厚とろとろプリンを想像して口にすると、「あれ?何か違う……」と戸惑う人が出てくるわけだ。