商業施設としての真価は、訪れる人々が実際にどのような時間を過ごしているかに表れます。週末の現地調査を行うと、館内の回遊ルートには明確な活気と熱気のグラデーションが存在することが分かります。
近年のリニューアルによって、館内のテナントラインナップは大幅に洗練されました。日常のベーシックウェアを支える「ユニクロ」や「GU」の存在はもちろん、暮らしにこだわりを持つ層を引き付ける「無印良品」、圧倒的な品揃えを誇る大型書店「明林堂書店」、日用消耗品の調達に欠かせない100円ショップ「ダイソー」など、生活に必要なジャンルのトップランナーが過不足なく配置されています。
地元利用者のSNS投稿やインタビューから浮かび上がるのは、1階フードコートに対する強い支持です。「席数が多く、ファストフードからうどん、ラーメンまで揃っているため、好みが分かれる子ども連れでも揉めずに済む」「買い物の合間に1人で気軽にカフェブレイクを取れる」といった声が多く聞かれます。昼食のピークタイムである12時から13時30分頃にかけては満席に近い状態が続きますが、テーブル回転率は高く、少し時間をずらせば容易に席を確保できます。
地域密着のコミュニティ空間として、週末には特設催事場での物産展や子ども向けイベント、ワークショップが頻繁に開催されています。ネット通販がどれほど普及しても、「実際に手にとって見て、家族で食事をして帰る」というリアル店舗ならではの体験価値が、行橋市および周辺の苅田町・みやこ町・築上町など広域の住民を惹きつける原動力になっています。