船越の心を射止めたとされる松下萌子は、1997年の「第7回全日本国民的美少女コンテスト」でマルチメディア賞を受賞し、華々しく芸能界へデビューを果たした経歴を持つ。女優や歌手として多方面で活動し、その愛らしいルックスと確かな表現力で若くして脚光を浴びた。
しかし、彼女の真の挑戦はそこから始まった。エンターテインメントの表舞台から徐々に拠点を移し、独学で修得したチョークアートの世界へと没頭。ハワイやニューヨークなど海外へ渡り、単なる店舗の黒板アートにとどまらない、躍動感あふれる芸術作品を生み出すトップクリエイターへと登り詰めたのだ。表現への一切の妥協を許さない真摯な職人精神は、長年演技と向き合ってきた船越の価値観と深く共鳴する部分があったことは間違いない。