仮面ライダークローズのアイデンティティを語る上で欠かせないのが、劇中で放たれる数々の名セリフと、玩具ギミックとしても絶大な支持を集めた強烈な変身音です。
中でも「今の俺は…負ける気がしねぇ!」という決めゼリフは、クローズの代名詞としてファンの記憶に刻まれています。このセリフは単なる根拠のない自信の誇示ではありません。絶体絶命の窮地に立たされながらも、誰かを守るために恐怖をねじ伏せ、己の限界を突破しようとする瞬間に絞り出される「魂の鼓舞」でした。
また、変身アイテムから響く音声演出の数々も熱狂を後押ししました。
- 初期クローズ:「Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!」という小林克也のファンキーなシャウト。
- クローズチャージ:「潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴン・イン・クローズチャージ!ブラァ!」という激しい破砕音と叫び。
- クローズマグマ:「極熱筋肉!クローズマグマ!アチャチャチャチャチャチャチャアチャー!」という若本規夫の濃厚かつ爆発的なインパクト。
「力の使い道を教えてくれたのはお前だ」「誰もが誰かの力になって生きてるんだよ」といった劇中のセリフ群は、粗暴な脱獄囚から始まった万丈龍我が、真の「愛と平和のために戦う仮面ライダー」へと羽ばたいた精神的成長を雄弁に物語っています。