救急搬送の現場で合言葉のように使われるのが「qSOFA(クイック・ソファ)」と呼ばれる簡易評価指標だ。専門的な血液検査を待たずとも、患者のバイタルサインだけでリスクを即座に炙り出すことができる。
チェック項目は極めてシンプルだが致命的だ。「呼吸数が1分間に22回以上」「意識がなんとなくぼんやりしている、あるいは応答が鈍い」「最高血圧が100mmHg以下」。これら3項目のうち2つ以上が該当する場合、敗血症の疑いが一気に跳ね上がる。高熱だけでなく、逆に体温が36度未満に急降下するケースも少なくない。猛烈な寒気やガタガタと震える悪寒、原因不明の激しい息切れを感じたなら、迷わず救急車を呼ぶべき事態だ。