力士引退後の体重推移と現在の姿を語る上で、象徴的な足跡を残しているのが昭和から平成、令和を代表する名力士たちです。彼らが見せた変貌ぶりは、相撲ファンの間だけでなく一般メディアでも度々大きなニュースとなってきました。
歴代最多となる45回の幕内最高優勝を誇る第69代横綱・白鵬(現・宮城野親方)の引退後の体型変化は、その洗練された佇まいとともに大きな話題を呼びました。現役時代の最重量期には158キロ前後に達していた体躯は、現役引退から断髪式を経てスーツを着こなす親方となった現在、130キロ前後へと実に約20キロ以上の減量を果たしています。報道陣の前に姿を現した白鵬は、現役特有の張り詰めた腹部がすっきりと引き締まり、顔の輪郭がシャープになったことで、スーツ姿が際立つスタイリッシュな雰囲気を漂わせています。親方業としての品格を保ちつつ、計画的な運動と健康的な食習慣への転換を図った見本と言えます。
さらに世間を驚かせたのが、元関脇・貴闘力の激やせと現在です。現役時代は150キロ近い巨漢で、闘志あふれる取り口でファンを魅了した貴闘力ですが、引退後に一時は激やせし、頬がこけた姿がYouTubeやテレビ出演時に映し出され、「深刻な病気ではないか」と視聴者から心配の声が相次ぎました。しかし本人がメディアや自著で語った真相は、現役引退後の暴飲暴食や不摂生で悪化した血液数値を改善するため、徹底した糖質制限と食事改善に挑んだ結果でした。急激に体重を落としすぎた時期を経て、現在は健康的な適正体重へと整え、実業家として精力的に活動を続けています。
体型管理の先駆者として外せないのが、元小結・旭道山の体型維持と減量法です。現役時代から「角界のプリンス」と呼ばれ、体重100キロ前後のソップ型(筋肉質)力士として俊敏な相撲を取っていた旭道山は、引退後に衆議院議員へ転身した際、わずか数か月で見事に仕立てられた議員スーツを着こなす姿を見せました。旭道山は引退後、食事の絶対量を即座にコントロールし、毎日の体重測定と有酸素運動を日課にすることで、リバウンドを一切起こさずに健康的なスタイルを定着させました。元力士劇変の真相まとめを紐解くと、意志を持って減量に取り組んだ力士ほど、引退後の人生を長く健康に謳歌している事実が浮かび上がります。