試験当日の夕方以降、大手看護系予備校各社から看護師国試割れ問解答速報が順次公開されます。しかし、臨床判断を問う状況設定問題やガイドラインの改訂が絡む公衆衛生分野では、予備校ごとに解答が割れる現象が頻発します。
この「割れ問」の発生は、自己採点システムを利用する数万人の受験生に強烈な心理的負荷を与えます。SNS(Xや掲示板)では、試験直後から以下のような切実な声と議論が飛び交います。
「予備校Aでは正解が『1』なのに、予備校Bでは『3』になっている。この1問で必修が39点か40点かが決まるため夜も眠れない」
「状況設定問題の問〇〇は現場の看護師でも意見が分かれている。実質的な没問ではないか」
過去の出題傾向や第114回看護師国家試験最新情報等のデータを精査すると、予備校が割れ問として挙げた設問のうち、実際に厚生労働省によって不適切問題と認定されるのは一部に限られます。大半は「出題基準に準拠した正答が1つ存在する」として、特定の選択肢のみが正解として発表されるのが通例です。このため、解答速報のブレだけで安易に全員正解を期待することは危険といえます。