多くの人が抱く「一体なぜあの黄色いドラえもんが青くなり、耳を失ってしまったのか」という疑問。その発端となったのは、あまりにも有名な「ネズミ事件」でした。
子守り用ロボットとしてセワシ君の家で暮らしていたドラえもんは、昼寝中に工作用ネズミロボットによって耳をかじられてしまいます。セワシ君が「ドラえもんの人形を作るために耳を直してくれ」とネズミロボットに指示したものの、誤作動によって本物のドラえもんの耳がかじられてしまったのです。病院に運ばれたドラえもんでしたが、治療を担当した医師の医療ミスにより、なんと耳を丸ごと切除されることになってしまいました。
頭がツルツルになってしまった自分の姿を鏡で見たドラえもんは猛烈なショックを受けます。さらにガールフレンドのネコ型ロボット・ノラミャー子に大笑いされたことで悲哀は頂点に達し、海辺の崖の上で「3日3晩、72時間以上も号泣し続けた」のです。この極限状態の号泣によって、身体に次のような劇的な変化が起きました。
- 塗装の剥離:涙を流しながら激しく泣き叫び続けた振動によって、表面にコーティングされていた黄色いメッキ塗装がパラパラと剥がれ落ち、下地の青色(地金)が露出した。
- 声の変化:3日3晩大声を上げて泣き続けたため、声が枯れてしまい、あの独特のしゃがれたハスキーボイスになった。
その後、悲しみを吹き飛ばそうとポケットから取り出した「元気の出る薬(元気の素)」を、誤って「悲劇の薬(悲哀の素)」と取り違えて飲み干してしまい、さらに大泣きするという悲劇の連鎖に見舞われます。この一連のドラマこそが、映画『2112年 ドラえもん誕生』(1995年公開)で克明に描かれた公式の真相です。