緑の羽根募金とは?使い道や赤い羽根との違い・集金ノルマの真相を追う

緑の羽根募金とは?使い道や赤い羽根との違い・集金ノルマの真相を追う

緑の羽根募金とは?使い道や赤い羽根との違い・集金ノルマの真相を追うに関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

一般家庭に届く募金の封筒を見て、「先月も羽根の募金を払ったばかりなのに」と混同するケースは極めて頻繁に見られます。日本国内で実施されている各種の羽根募金は、それぞれ根拠となる法律、主管団体、支援対象が完全に独立しています。

その筆頭が「赤い羽根共同募金」です。赤の羽根は社会福祉法に基づき、社会福祉法人中央共同募金会が主導する「社会福祉」のための募金です。高齢者支援、子ども食堂の助成、障がい者支援、災害ボランティア活動など、支援の対象はあくまで「人」と「福祉コミュニティ」に置かれています。対する緑の羽根は、緑の募金法に基づく「自然環境・森林」のための資金調達であり、両者のあいだに資金の流用や組織的な統合関係は一切ありません。

街頭や学校で目にする「羽根」には、緑や赤以外にも明確な社会的目的が割り振られています。羽根募金の種類と色の意味を整理すると、戦後日本が民間の善意を可視化するために用いてきたシンボルカラーの歴史が浮かび上がります。

制度・募金名主管団体・法的根拠集金の目的と主要な使い道強制力と相場目安緑の羽根募金
(緑の募金)
公益社団法人国土緑化推進機構
(緑の募金法)森林整備、水源林保全、学校環境緑化、国際植林ボランティア完全任意(1口100円〜数百円)。自治会での一律集金慣行あり赤い羽根共同募金社会福祉法人中央共同募金会
(社会福祉法)地域福祉活動、子ども食堂助成、高齢者・障がい者孤立防止、災害支援完全任意(世帯500円前後の目安提示が多い)。町内会集金が主流青い羽根募金公益社団法人日本水難救済会
(公益認定法人)沿岸・海難救助ボランティアへの救助資機材供与、救助員の救命訓練費用完全任意(臨海地域や海運・漁業関係者を中心に実施)水色の羽根募金公益財団法人漁船海難遺児育英会漁船事故で保護者を亡くした遺児に対する奨学金貸与・給付支援完全任意(街頭募金や学校、水産関係企業を中心に展開)森林環境税
(参考:国税)
総務省・林野庁・地方自治体
(森林環境税法)市町村が実施する間伐、人材育成、木材利用促進など公的森林整備法的納税義務(個人住民税均等割に年額1,000円が自動加算)

かつては結核予防を目的とした「複十字シール運動」や、青少年赤十字の「白い羽根」、交通安全の「黄色い羽根」なども各地で見られましたが、現在全国規模で大規模な組織的集金ネットワークを保っているのは、緑と赤の二大巨頭です。支援先が「命を支える福祉」か「国土を守る環境」かという点で、寄付者の思いを届ける先は明確に分かれています。

吉田 誠
著者

吉田 誠

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。