青年期を迎えた彼は、上京後にスタジオミュージシャンや音響スタッフ、さらにはホストなど多様な職を転々としながらバンド活動を模索していた。転機が訪れたのは1995年。当時、独特の世界観で注目を集めていたバンド「MALICE MIZER」に2代目ヴォーカリストとして加入したことである。
リーダーのMANAが構築するゴシックで中世ヨーロッパ調の圧倒的な世界観と、GACKTが放つ艶やかで伸びやかな低音ヴォーカル、そして演劇的なステージパフォーマンスが見事に融合。90年代のヴィジュアル系シーンにおいて、彼らは異彩を放ち瞬く間にトップバンドへと駆け上がった。華麗なドレスを身にまとい、ステージ上で悲劇を演じるGACKTの姿は、多くの熱狂的ファンを魅了して離さなかった。