かつての一宮は、プロサーファーやコアなマリンスポーツファンだけの閉ざされたコミュニティという印象が少なからずあった。荒々しい波と、それに挑む者たちだけの世界。その空気を一変させたのが、今回の全面的なランドスケープデザインの刷新だ。
新しく整備されたエリアには、段差を極限まで減らしたバリアフリーの遊歩道が広がる。車椅子ユーザーやベビーカーを押す家族連れが、潮風を感じながらストレスなく散策できる設計だ。さらに、地元の天然木材をふんだんに使用した多目的ベンチや、日よけ付きのオープンエアテラスが点在し、ただ海を眺めて過ごすためだけに訪れる人々が急増している。ハード面の変化が、訪れる人々のレイヤーを劇的に広げたことは間違いない。