彼女の演技が放つ独特の説得力は、4歳から始めたクラシックバレエと、10代で経験した本格的な海外留学にルーツがあります。15歳で親元を離れ、アメリカのボストン・バレエ・スクール、続いてカナダのスクール・オブ・アルバータ・バレエへ留学。過酷な環境で自らの肉体と対話し、異国の地で磨き上げた表現力は、女優へと転身した現在の最大の武器となっています。
2017年の初主演映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』では、看護師とガールズバーのダブルワークで生きる現代の若者の孤独と葛藤を、研ぎ澄まされた身体言語で表現。キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞やブルーリボン賞新人賞など、国内の主要映画賞を総なめにしました。
さらに2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、源義経の愛妾・静御前役を熱演。劇中で披露した圧巻の「白拍子の舞」は、バレエ留学で培った体幹と舞踊の技術が見事に昇華された名シーンとして、放送後SNSを中心に絶賛の嵐を巻き起こしました。そして2024年の主演ドラマ『燕は戻ってこない』では、代理母という過酷な運命に翻弄される主人公・リキの心理的グラデーションを冷徹かつエモーショナルに演じ切り、第33回橋田賞新人賞を受賞するなど、演技派としての評価を不動のものにしました。