立てこもりの長期化に伴い、店内の狂気はエスカレートしていきました。梅川は警察の狙撃を恐れ、人質たちに対して前代未聞の非道な命令を下します。
警察の突入を防ぐための「肉の盾」として、男性行員たちを全員全裸にさせ、自分の周囲に隙間なく座らせたのです。さらに女性行員には上半身の衣服を脱ぐよう強要し、拒否した女性の耳を切り落とすと脅迫するなど、人質たちの尊厳を徹底的に踏みにじりました。
銀行内の床には射殺された行員の遺体が放置されたままであり、凄惨な異臭と恐怖が立ち込めるなか、梅川は人質に酒を飲ませたり、自らも酒をあおりながら銃を構え続けました。外部との電話交渉では警察幹部を愚弄し、要求が通らなければ人質を1人ずつ殺害すると脅迫。店内は一秒先も予測できない極限状態が続きました。