「20km以上あるなら、1日かけて端から端まで歩き通してみよう」と考える方がいますが、これは絶対に避けるべきです。途中で舗装が途切れたり、駅やコンビニから遠く離れた区間を歩くことになり、後半は疲労との戦いになってしまいます。見沼田んぼの魅力を快適に味わうには、「3〜5kmの厳選ウォーキング」か、「レンタサイクルでの機動的クルージング」の2択に絞るのが定石です。
王道散策コース:東浦和駅から見沼通船堀〜川口自然公園(約3.5km)
徒歩で訪れる方に最もおすすめできるのが、JR武蔵野線「東浦和駅」を起点とするルートです。駅から南東へ10分ほど歩くと、国指定史跡である「見沼通船堀」に到達します。江戸時代の閘門式運河の石積みに覆いかぶさるように咲く古木の桜は息をのむ美しさです。そこから見沼代用水東縁沿いの桜回廊を南下し、川口自然公園へと抜ける約3.5kmの道のりは、足場も平坦で、所要時間1時間半ほどの手頃な絶景ウォーキングコースとなっています。
広域派にはレンタサイクルが圧倒的に有利
見沼田んぼの広大なスケール感を余すところなく味わうなら、自転車の機動力に勝るものはありません。さいたま市全域には、シェアサイクルサービス「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」のステーションが網の目のように配置されています。東浦和駅前や浦和美園駅、大宮駅周辺などで電動アシスト自転車をレンタルし、用水路沿いに整備されたサイクリングロード「緑のヘルシーロード」を駆け抜ける快感は格別です。風を切りながら数キロにわたって途切れない桜のトンネルをくぐる体験は、徒歩では決して味わえないダイナミズムを提供してくれます。
出発前には、さいたま市が発行している公式の「見沼田んぼウォーキングマップ」を市役所窓口や公式サイトのPDFで入手しておくことを推奨します。公衆トイレの設置場所やベンチの位置、水準点や史跡解説が網羅されており、現地での道迷いを確実に防いでくれます。