強い不安や過呼吸を伴うため混同されやすい症状に「パニック発作」があります。両者の最大の違いは、引き金となる過去の記憶(トラウマ体験)の有無です。パニック発作は何の前触れもなく突然生じる身体的パニック(強い動悸、窒息感、死の恐怖)が主であるのに対し、フラッシュバックは過去の辛い体験が映像や感覚として再体験される点に特徴があります。
日常的にフラッシュバックが頻発する場合、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の可能性が考えられます。以下の状態が1か月以上続いている場合は、PTSD症状チェックの目安となります。
- 侵入症状:意図しないのに辛い記憶がフラッシュバックする、悪夢を繰り返し見る。
- 回避傾向:トラウマを連想させる場所、人物、会話、映像を頑なに避ける。
- 過覚醒:常に周囲を警戒してしまう、些細な音でひどく驚く、不眠やイライラが続く。
- 感情の麻痺:他者への愛情や喜びを感じにくくなり、世界から切り離された感覚がある。