書き順が正しくても、どこか子供っぽい字やバランスの悪い字になってしまうとお悩みの方に向けて、プロの書道家が実践する「美文字の黄金比」を4つのポイントに集約して伝授します。
① 1画目:やや右上がりの「伏勢(ふせぜい)」を意識する
横画は水平ではなく、右肩上がりに約5〜6度傾けます。完全な直線ではなく、中央がほんのわずかに弓なりに盛り上がるような張りのある線を引くと、文字に躍動感が生まれます。
② 2画目:上下の長さを「1:2」の黄金比で貫く
1画目の横画と交差する際、横画より「上の長さ」を短く、「下の長さ」を長く(上1に対して下2の比率)設定します。縦画をしっかりと長く伸ばすことで、足が長くスラリとしたスマートな印象に仕上がります。
③ 3画目:交差点から少し下げて「伸びやかに左払い」
左払いは、横画と縦画が交差する中心点(クロス部分)のすぐ下あたりから滑り出します。45度程度の角度でゆったりと左斜め下へ払い出し、線の太さを徐々に抜いていきます。
④ 4画目:左払いよりも「やや低い位置」で右払いを受け止める
右払いは左払いの始点と同じ高さからスタートし、左払いよりも少し下の位置で一度筆を止め(力を溜め)、右方向へ水平気味に払い抜きます。左右の払いの高さを完全に対称にするのではなく、右払いの着地点をわずかに低くすることで、文字全体がどっしりと大地に根を張ったような安定感を獲得できます。