なぜニアは、初代Lすら葬り去った夜神月を土壇場で打倒することができたのでしょうか。その決定打は、ニアとメロという「対極の2人による挟み撃ち」にありました。
月は、ニアの慎重で守備的な思考パターンを完全に読み切り、魅上照(Xキラ)に偽のデスノートを使わせることでニアを罠に嵌めようと画策していました。ニアが偽ノートに細工することを前提に、本物のノートを銀行の貸金庫に隠し、最終決戦のYB倉庫ですべての捜査員の名前を書かせる――これが月の描いた完全犯罪の青写真でした。
しかし、この完璧な計画を狂わせたのが、ニアのライバルであるメロによる高田清美の誘拐事件です。高田の危機に直面した魅上は、月が動けない状況を察して独断で銀行に赴き、本物のノートを使って高田を抹殺しました。この「月に無断で行った一度きりの行動」によって、本物のノートの隠し場所がニアの捜査チームに露見したのです。
ニア自身が語った通り、「2人ならLに並べる、2人ならLを超えられる」という言葉こそが勝因の本質です。机上の論理に留まるニアと、衝動的な行動力で状況を動かすメロ。この2人の歯車が噛み合った瞬間、神を気取った夜神月の傲慢さに致命的な亀裂が入りました。