Whoテドロス事務局長の現在と評価!批判殺到の真相と任期満了の行方

Whoテドロス事務局長の現在と評価!批判殺到の真相と任期満了の行方

Whoテドロス事務局長の現在と評価!批判殺到の真相と任期満了の行方にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

歴代のWHOトップとテドロス氏を隔てる最大の特異点は、彼が「医師免許を持たない」という点にあります。医学博士ではなく、公衆衛生学の学術研究と政治の現場で実績を積み上げてきた異色のリーダーです。

1965年生まれのテドロス事務局長の国籍はエチオピア(出生地は現在エリトリア領となっているアスマラ)です。母国の大学で生物学を修めた後、英国のロンドン大学衛生熱帯医学大学院で感染症免疫学の修士号を、ノッティンガム大学で地域保健の博士号を取得しました。研究者としての専門はマラリア対策であり、現場の疫学調査において高い評価を得ていた学究肌の一面を持っています。

そんな彼の人生を大きく変えたのが、母国エチオピア政界への進出でした。当時の支配政党連合の中核だったティグレ人民解放戦線(TPLF)の幹部として頭角を現し、2005年から2012年にかけて保健大臣を務めます。この大臣時代、彼は全国に数万人規模の地域保健ワーカーを配置し、マラリアやHIV、母子死亡率を劇的に半減させるという目覚ましい成果を挙げ、国際的な公衆衛生界で一躍脚光を浴びました。

その後、2012年から2016年には外務大臣を歴任。アフリカ連合(AU)の首脳会議誘致や国際援助の取りまとめなど、高度な外交交渉の手腕を磨き上げました。卓越した政治力と開発途上国目線の改革案を武器に、2017年のWHO事務局長選でアフリカ勢の結束と中国などの後押しを受けてトップに登り詰めたという経緯があります。官僚組織を動かす政治力に長けていたからこそ、旧来の医師主導体制から脱却した指導者として当初は大きな期待を集めていたのです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。