谷山紀章という表現者の真価が最もダイレクトに観客へ届くのは、幕張メッセやさいたまスーパーアリーナ、メットライフドームなどで開催されてきた合同ライブ「マジLOVE LIVE」(通称:プリライ)の現場です。3万人を超える大観衆を前に、イヤモニ越しでも分かる凄まじい生声の通りと、ピッチの安定感は毎回SNSで大きなトレンドを巻き起こしてきました。
特にファンの間で伝説として語り継がれているのが、来栖翔役を演じる下野紘との関係性です。作中で那月と翔が幼なじみのような深い関係性であるのと同様に、キャスト陣の中でも谷山と下野の掛け合いはプリライの風物詩となっています。
ステージ上では、緊張しやすい下野を谷山が豪快ないじりと笑顔でリラックスさせ、MCでは客席を巻き込んだアドリブの応酬で会場を爆笑の渦に巻き込みます。一方で、パフォーマンス中にお互い背中を預け合う瞬間には、長年共に歩んできた表現者同士の強烈なリスペクトが垣間見えます。足の負傷を押して出演したステージにおいて、メンバー全員が谷山を支え、谷山もまた椅子に腰掛けながら一切の妥協を許さない超絶歌唱を響かせた光景は、単なるキャラクタービジネスを超えた「人間の魂の交歓」としてファンコミュニティの記憶に深く刻まれています。