センリツという人物を語る上で避けて通れないのが、彼女の肉体を大きく変えてしまった「闇のソナタ」の呪いです。彼女は作中で、自身の過去についてクラピカに静かに打ち明けています。
作中の証言によると、闇のソナタとは魔王が作曲したとされる伝説の楽譜です。ピアノ、バイオリン、フルート、ハープの4つのパートで構成されており、人間が演奏したり聴いたりすると恐ろしい災厄が降りかかると言い伝えられています。
かつて音楽仲間と酒に酔った際、友人が興味本位で「闇のソナタ」のフルートソロを演奏。それを聴いてしまったセンリツは、一節を耳にしただけで全身の皮膚が焼けただれ、頭髪を失い、小柄な異形の容姿へと変わり果ててしまいました。なお、実際に演奏した友人は全身の肉が削げ落ちて即死しており、センリツはわずかに聴いただけだったため一命を取り留めたという過酷な経緯があります。
ファンや読者の間で長年話題になるのが「ハンターハンターのセンリツの元の姿は美人だったのか」という疑問です。作中でセンリツ自身が「元の姿は、これでも結構イケてたのよ」と冗談めかして微笑むシーンが存在します。具体的な過去の素顔は原作でも未だ明確には描かれていませんが、腕の火傷痕や体格の変化から推測するに、呪いを受ける前は均整の取れた容姿を持つ美しい人間の女性であったことは間違いありません。
彼女がハンターになった究極の目的は、この世に存在する闇のソナタの楽譜をすべて回収・破棄し、自分のような被害者を二度と出さないこと、そして自らの肉体を元の姿に戻す術を見つけることです。