こうした現象は、決して唐突に現れたわけではない。かつて社会現象となった映画『昼顔』や、セックスレスや夫婦のあり方に切り込んだドラマ『あなたがしてくれなくても』のように、家庭内の孤独や不器用な情愛を描いた作品は常に高い関心を集めてきた。フィクションの世界で描かれていた不満や葛藤が、Webサービスを通じて現実の行動へと接続された格好だ。
夫婦問題カウンセラーの分析によれば、現代の夫婦は「子育てや生活を共にする共同経営者」としての側面が強まり、個人の感情や欲求が置き去りにされやすいという。かつては職場や趣味のコミュニティがその受け皿だったが、デジタル化が進んだ現在は、第三の居場所をネット空間に求める流れが加速している。