セックス・オン・ザ・ビーチの最大の魅力は、トロピカルジュースのような親しみやすい味わいです。ベースとなるウォッカにピーチリキュールの芳醇な甘み、クランベリージュースの心地よい渋みと酸味、オレンジジュースの爽やかさが重なり合い、アルコールの刺激臭を完璧にマスキングします。
しかし、この飲みやすさこそが落とし穴です。一般的なビールの度数が約5%、缶チューハイが5〜7%であるのに対し、セックス・オン・ザ・ビーチの仕上がり度数はおよそ10%〜15%に達します。口当たりがジュースのように軽快であるため、ペース配分を誤って短時間で過剰摂取に陥りやすい特性を持っています。
アルコール医学・バーカルチャーの双方において、甘く飲みやすい高アルコールドリンクは「レディキラーカクテル」と称されます。以下の比較表は、代表的なウォッカベースおよびトロピカル系カクテルとの度数・糖度・危険度の比較データです。
データが示す通り、ファジーネーブルと同じ感覚で飲むと約2倍以上のアルコールを摂取することになります。糖分と酸味が加わることで血中アルコール濃度の上昇速度を自覚しにくくなるため、飲む際はチェイサー(水)を並行して注文することが鉄則です。