サスペンスとしての刺激的な展開の裏で、根底に流れているのは息をのむほど泥臭いヒューマンドラマだ。極限状態に置かれた登場人物たちが剥き出しにする愛憎、裏切り、そして救済。人間の生々しい情感が丁寧に描かれており、単なるエンタメの枠を遥かに超えたドラマ性を獲得している。
オーディションによって選ばれた新キャストたちの抜擢理由も、まさにそこにある。知名度にとらわれず、キャラクターの業と熱量を全身で体現できる演技派だけが厳選された。カメラの前で衝突する魂と魂のぶつかり合いが、画面越しにも圧倒的な熱量となって伝わってくる。