相楽伊織のアイドル人生を語る上で欠かせないのが、加入当初に経験した波乱のドラマです。彼女は2013年3月、乃木坂46の2期生オーディションに合格したものの、即座に活動を開始することはできませんでした。当時通っていた学校が芸能活動を厳しく禁じる校則を定めていたためです。
夢を掴みながらも活動を断念せざるを得ない危機に直面した相楽でしたが、運営側は彼女の類まれな素質を高く評価し、特例として「活動待機(休止)」の措置を取りました。学業の環境を整え、家族との度重なる対話を経て、約1年以上の空白期間を乗り越えた2014年6月14日、舞台『16人のプリンシパル trois』の劇場ステージ上でファンに向けてサプライズお披露目が行われたのです。
10thシングル『何度目の青空か?』からの本格合流となった彼女は、遅れてきた2期生としての重圧を背負いながらも、11thシングル『命は美しい』で自身初の選抜入りを果たします。さらに、中田花奈、中元日芽香、寺田蘭世、北野日奈子とともに結成したユニット「サンクエトワール」では、楽曲『大人への近道』がファンの間で伝説的な支持を獲得しました。待機という悔しさをバネに走り抜けたこの時期の経験こそが、現在の彼女の不屈のプロ意識を形成しています。