ニキビ跡と一口に言っても、肌内部で起きている現象はタイプごとに全く異なります。最短で美肌を取り戻すためには、状態に応じた的確な治療選択が鍵を握ります。
① 炎症後紅斑(赤み)
ニキビの炎症によって毛細血管が拡張・増生して透けて見えている状態です。軽度であれば自然治癒することもありますが、早期にニキビ跡の赤みを消す皮膚科治療を受けるなら、血管内のヘモグロビンに反応するVビームレーザーやIPL(光治療)が極めて有効です。
② 炎症後色素沈着(茶色いシミ)
肌の炎症によってメラノサイトが刺激され、過剰に生成されたメラニンが沈着した状態です。この段階では、ニキビ跡の色素沈着に対する飲み薬(トラネキサム酸やビタミンC・L-システイン)の処方やハイドロキノン外用薬に加え、ターンオーバーを整えるケミカルピーリングを組み合わせる手法が定番かつ効果的です。
③ 瘢痕・クレーター肌(凹凸)
炎症が真皮深層まで達し、コラーゲン線維が破壊されて皮膚が線維化・拘縮を起こした最も重度な状態です。真皮層の組織が欠損しているため、スキンケアや外用薬だけで平らな肌に戻すことは極めて困難であり、真皮の再構築を促す専門的なクレーター肌治療が必須となります。