特定のアカウントに対して自分の投稿を隠す操作自体は、拍子抜けするほどシンプルだ。プロフィール画面右上のメニューから「プライバシー設定」を開き、「ストーリーとインスタライブを非表示」の項目で対象者を選択するだけである。iOSでもAndroidでも挙動に大きな違いはない。
問題は、その行為が相手に伝わる「間接的な証拠」だ。Instagramのシステム側から「あなたはこのユーザーから非表示に設定されました」という通知が飛ぶことは絶対にない。しかし、人間の観察眼を甘く見てはならない。
最も典型的な露見パターンは、共通の知人経由だ。「昨日のストーリー見た?」という何気ないランチタイムの雑談に対し、一人だけ話についていけない瞬間。あるいは、サブアカウントやログインしていないブラウザから対象者のプロフィールを開いた際、メイン端末では見えない投稿が堂々と表示されている光景を目撃されたときだ。隠蔽工作は、デジタルなログではなく、極めてアナログな会話のズレから綻び始める。