現場取材およびSNSや口コミコミュニティに寄せられた利用者の体験談を精査すると、第1ターミナルならではの強みと、現場で直面しがちな課題が浮き彫りになってきます。
旅行者の満足度が特に高いのが、5階に広がる展望デッキです。オープンエアのデッキからは成田空港の主滑走路である4,000メートルのA滑走路を一望でき、世界各国の大型機(ボーイング777-300ERやエアバスA350、A380「FLYING HONU」など)の離着陸を目の前で体感できます。フェンスにはカメラのレンズを差し込める撮影専用の開口部が等間隔で設けられており、航空ファンのみならず、出発前にお子様連れで飛行機を眺めるファミリー層からも絶大な支持を集めています。
一方で、旅行者の生の声からは次のような現実的な指摘も散見されます。
「南ウイングのゲート40番台から第5サテライトの奥(50番台ゲート)までは歩いて10分以上かかる。免税店で買い物を夢中になっていたら搭乗開始時刻ギリギリになり猛ダッシュした」
「早朝や夕方のピーク時は、中央ビル4階の出国審査前レストラン街が非常に混雑する。搭乗口付近のカフェは座席数が限られているため、座る場所を探すのに苦労した」
お土産や免税品購入の実態にも変化が見られます。出国審査を抜けた先の「Fa-So-La」をはじめとする免税店街は、高級ブランドから日本酒、電化製品まで網羅されていますが、近年はインバウンド需要の集中によりレジに長蛇の列ができるケースが日常化しています。頻繁に海外渡航するビジネスパーソンの間では、「免税品は事前にWebで予約決済を済ませ、当日は専用カウンターで受け取るだけにする」という手法が定石となっています。