同日開催された熊本城マラソンの熱気と共鳴するように、熊本市内は早朝から陸上一色に染まった。主催である熊本日日新聞社による号外の発行や、RKK熊本放送による臨場感あふれる生中継は、テレビの前のファンだけでなく現地に詰めかけた数万人の観衆を釘付けにした。
沿道からは途切れることのないメガホンの音と、選手一人ひとりの名前を叫ぶ大声援が響き渡る。冬の冷たい空気が張り詰める中、アスリートたちの吐く白い息と路面を蹴るシューズの摩擦音が、独特の緊迫感を醸成していた。地方都市が一体となって世界水準のロードレースを創り上げる情熱が、コース全域に満ちあふれていた。