「二度寝を防ぐために5分おきにスヌーズを設定している」という人は多いはずです。しかし、睡眠医学の視点から見ると、この習慣こそが朝の疲労感を倍増させる元凶です。スヌーズ機能のデメリットは、睡眠の質を徹底的に破壊する点にあります。アラームで強制的に起こされた直後に再び浅い眠りに落ちると、脳は新たな睡眠サイクルに入ろうとしますが、数分後に再び叩き起こされます。この「睡眠の分断化」が繰り返されると、脳は睡眠のどのステージにいるのか混乱を極めます。
その結果、脳内の疲労原因物質であるアデノシンの分解が妨げられ、起き上がった後も半日近く頭に靄がかかったようなブレインフォグが続くことになります。5分間の二度寝を3回繰り返す15分間は、一見心地よい微睡みに感じられますが、回復効果はゼロどころか、脳の疲労度を深刻化させているに過ぎません。
また、スマートフォンの爆音アラームで飛び起きる行為も自律神経にとって大きな毒となります。急激な爆音は交感神経をショック状態で刺激し、心拍数や血圧を跳ね上げます。一見目が覚めたように感じても、血管の急収縮によって脳への酸素供給が滞り、結果として激しい頭痛や不快感を引き起こして「体調が悪いからもう一度横になろう」という口実を与えてしまうのです。