淡路島で絶大な人気を誇る「休暇村南淡路」にリピーターが殺到する決定的な理由は、「国立公園内の特権的立地」と「圧倒的な泉質・食のコストパフォーマンス」の掛け合わせに集約されます。福良湾と鳴門海峡を眼下に収める丘の上に建ち、周囲に遮るもののない大パノラマは、一般の商業開発では実現が難しい国立公園指定地ならではの景観的価値を持っています。
特に宿泊客を惹きつけてやまないのが、大浴場「潮騒の湯」に引かれた南淡温泉(潮崎の湯)です。兵庫県内の温泉地帯でも屈指のトロトロとした重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩温泉)であり、湯に浸かった瞬間に肌へまとわりつくような独特の浴感が特徴です。「露天風呂から見下ろす鳴門海峡の夕景と、朝の茜色に染まる水面を見るためだけに毎年訪れている」という常連客の声に象徴されるように、天候や時間帯によって刻々と表情を変える自然美と療養泉級の湯浴み体験が、再訪を動機づける中核となっています。
もう一つの原動力は、季節の移ろいをそのまま皿に映し出すダイニングのクオリティです。冬場の看板食材である淡路島3年とらふぐをはじめ、鳴門海峡の激流に揉まれた天然真鯛、春のサワラ、夏のハモなど、南淡路の漁港から直送される海の幸を惜しみなく投入しています。一般的なリゾートホテルであれば一泊2万円台後半から3万円を超えるような献立構成を、公共の宿をルーツに持つ休暇村ならではの適正価格で提供し続けている点が、旅の費用対効果にシビアなファミリー層からシニア層までを強烈に惹きつける理由です。