BLにおける「リバ」とは、英語の「リバーシブル(reversible:可逆的、表裏どちらでも使えること)」を語源とする専門用語です。物語に登場する2人の関係性において、能動的な役割を担う「攻め(せめ)」と受動的な役割を担う「受け(うけ)」のポジションが固定されず、状況や話の流れによって入れ替わる関係性を指します。
BL初心者用語解説として補足すると、一般的なBL作品では「A×B」のように表記され、左側に書かれたキャラクターが攻め、右側が受けとして役割が厳格に固定されるケースが主流です。しかしリバの場合、ある場面ではAが攻めでBが受け(A×B)だったものが、別の場面やエピソードではBが攻めでAが受け(B×A)へと攻め受け逆転を果たします。
同人カルチャーの歴史を振り返ると、1980年代から1990年代にかけての同人誌黎明期からリバの概念自体は存在していました。当時はキャラクターの力関係や心理的駆け引きを重層的に描くための表現手法として親しまれていましたが、ネット通販やSNSの普及に伴い作品の流通速度が爆発的に向上した結果、好みの差異による摩擦を防ぐための明確な「概念の言語化」が進み、現在の共通認識として定着しました。