こうした「戦うヒロイン」と「ポップなモチーフ」の融合という系譜を語る上で欠かせないのが、講談社の『なかよし』誌上で連載され、テレビ東京系列でアニメ化された『東京ミュウミュウ』の存在だ。漫画家の征海美亜が生み出した鮮やかなキャラクター造形と情熱的な世界観は、後の作品群へ大きな影響を与えた。
『東京ミュウミュウ』における黄歩鈴のような、明るく個性的で愛されるキャラクター表現の遺伝子は、現代のヒロイン像にもしっかりと受け継がれている。日本のアニメーション産業は長年にわたり、こうした魅力的で立体的なキャラクターを描くノウハウを蓄積してきた。そしてそのノウハウこそが、劇中で歌われる楽曲に深い説得力を与える原動力となっているのである。