スマートフォンやスマートグラスの画面を見続ける毎日に疲れた若年層が、いま最も求めているのは「情報が遮断された時間」だ。夜の暗闇の中で月だけを見つめるシンプルな体験が、最高のデジタルデトックスとして機能している。
都内の鑑賞イベントに参加した20代のエンジニア男性は、「一日中コードを書いて画面を見ていると、夜になっても脳が休まらない。でも、月明かりの下で風の音を聞いていると、緊張がスーッとほぐれていく」と声を弾ませる。通知音もタイムラインも存在しない暗闇の数時間が、現代人にとって何よりの贅沢なのだ。