「ハイトーンに染めたら、とりあえずムラサキシャンプーを買っておけば黄ばみは防げる」――このネット上で広く浸透している定説には、実は見落とされがちな大きな落とし穴が存在します。
ムラサキシャンプーによる黄ばみ防止は、毛髪のアンダーカラーが「レモン色〜ペールイエロー(16トーン以上)」まで明るくなっている場合に絶大な補色効果を発揮します。しかし、ブリーチ1回などでベースにオレンジや赤茶色が強く残っている髪に紫の色素を投入しても、補色として機能しきれず、狙い通りのアッシュベージュには補正されません。場合によっては毛先だけが濁った灰色や緑がかった色味に変色してしまうトラブルすら起こり得ます。
ベースにオレンジみが残るブリーチ1回ベースの髪には、紫ではなくシルバー系やブラウン色素が入った「ベージュシャンプー」や「アッシュシャンプー」を選ぶのが現代カラーサイエンスの鉄則です。さらに、カラーシャンプーの頻度と使い方にも繊細なコントロールが求められます。
毎日カラーシャンプーを使用し続けると、髪が硬くきしんだり、色素が沈着しすぎて次のヘアカラーで染めムラを引き起こす原因になります。基本の頻度は「2〜3日に1回」が適正です。手のひらでしっかり泡立ててから髪全体に均一に行き渡らせ、約3〜5分間放置してからぬるま湯で完全に洗い流すステップを守ることで、色素を均一に定着させられます。