受験競争からの解放が、必ずしも学力低下を意味するわけではない。むしろ、同校が導入しているプログラムは、従来の詰め込み型教育とは一線を画す。地域社会と連携した課題解決型のプロジェクトや、英語でのディベート、大学の教授陣による特別講義など、大学進学後に即戦力となるための仕掛けが随所に施されている。
こうした教育環境は、単に「テストの点数が良い子」ではなく、「自分で問いを立てて解決できる子」を育てることを目的としている。大学側も、そうした尖った人材を求めているのだ。高校側は、この探究活動の成果を推薦基準の大きな柱として据えており、生徒たちは日々、自己表現力と論理的思考力を磨き合っている。