画用紙提灯の製作は、単なる季節のイベント準備にとどまらず、教育的・リハビリ的観点からも高い価値が認められています。保育所保育指針に沿った「提灯製作のねらい」としては、以下の3点が挙げられます。
第一に、「ハサミの連続切りを通じた微細運動能力(巧緻性)の発達」です。紙を一定の間隔で直線に切る動作は、目と手の協調運動を促し、集中力を養います。第二に、平面の紙を丸めて立体化する過程を体感することで得られる「空間認知能力の基礎構築」です。第三に、行事の背景にある日本の伝統文化や季節の移り変わりに興味を持つ「情操教育」の一環となります。
高齢者デイサービスや介護施設におけるレクリエーションの現場でも、画用紙提灯は定番です。作業療法士らの臨床レポートによると、「昔親しんだ盆踊りや縁日の記憶が呼び起こされ、回想法としての効果が高い」「蛇腹折りや短冊の貼り合わせ作業が指先の機能維持・認知症予防の刺激になる」という声が多数寄せられています。