彼女の評価を決定づけた作品といえば、間違いなく大きな話題をさらった映画「夜明けのメロディ」だろう。身を切るような切なさと深い愛を描いた最高のヒューマンドラマであり、彼女が見せた静かな熱演は観客の涙腺を何度も崩壊させた。不条理な運命に翻弄されながらも前を向く主人公の姿は、まさに新山自身の強い芯の強さと重なり合っていた。
この作品での名演が評価され、数々の映画賞で待望の主演女優賞を獲得。授賞式のスピーチで魅せた飾らない笑顔と「この作品に関わったすべての人と、支えてくれた観客のおかげです」という誠実な言葉は、会場にいた全員の胸を打った。華やかなスポットライトの裏には、役に没頭するあまりプライベートの時間をすべて役作りに捧げたという狂気にも似た情熱があったのだ。