受診の結果、包皮口の狭小化や繰り返す炎症に対して処置が必要と判断された場合でも、すぐにメスを使った外科手術を行うわけではありません。現在の小児医療では、身体的・精神的負担が極めて少ないステロイド軟膏塗布治療が第一選択となっています。
この治療法は、マイルドな作用のステロイド軟膏を包皮の先端に朝晩塗布し、皮膚を柔らかく伸ばしていく方法です。数週間から数カ月かけて根気よく続けることで、痛みを伴わずに包皮口を広げ、スムーズな露出を促します。国内の臨床データでも高い成功率が報告されており、手術を回避できるケースが大半を占めます。
外科手術(環状切除術など)が検討されるのは、高度な瘢痕性包茎や難治性の排尿障害など、ごく限られた病的な状態のみです。民間の成人向けクリニックなどで過度な不安を煽られて安易に自費診療の手術を受けることは避け、日本小児泌尿器科学会に所属する専門医のセカンドオピニオンを仰ぐことが推奨されます。