時計の針を少し巻き戻そう。監督ダグ・リーマンの手によって世に放たれた2005年版は、当時のハリウッド映画界に規格外の地殻変動をもたらした。主演を務めたブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの圧倒的なスターオーラは、スクリーンの枠を完全に破壊していた。
映画史に残る過激なスパイアクションでありながら、小気味よい掛け合いで魅せるロマンティック・コメディの最高峰。私生活でのスキャンダラスな熱狂も手伝い、映画は世界興行収入で記録的な大ヒットを叩き出した。銃撃の合間に交わされる皮肉たっぷりの会話劇は、今なお色褪せないマスターピースとして語り継がれている。