こうした課題に対し、一部の先進的な企業では「ジョブ・クラフティング」という手法が導入され始めている。これは、労働者個人の強みや特性に合わせて、業務のやり方や役割を再設計する試みだ。
例えば、電話対応や臨機応変な接客は苦手だが、データの入力や定型文の作成といったルーティンワークでは驚異的な集中力を発揮する社員がいる。その場合、苦手な業務を無理に克服させるのではなく、得意な領域に特化させることで、生産性を飛躍的に向上させる。欠点を埋める教育から、強みを活かす配置へのシフトが、今まさに求められている。