ネット検索やSNSで「萬来亭」を調べると、まったく異なる2つのジャンルの絶賛レビューが並んでいることに気づく読者も多いはずです。実は、食通の間で語り継がれる「萬来亭」には、横浜中華街に店を構える本格上海料理の名店と、名古屋市緑区で作の山に根付く横浜家系ラーメンの草分け的店舗の双方が存在します。
横浜中華街の萬来亭は、もともと中華麺を専門に製造・卸売りを行っていた製麺所がルーツです。「自慢の麺を一番美味しい状態で提供したい」という職人の情熱から生まれたレストランであり、看板メニューの「上海焼きそば」は中華街全域を見渡しても類を見ない極太の自家製麺を使用しています。メインストリートから一本外れた静かな路地にありながら、Rettyで実名おすすめ200件超、食べログ百名店常連という圧倒的な実績を誇ります。
一方、名古屋の萬来亭は、平成10年(1998年)5月28日に緑区作の山で開業した歴史ある家系ラーメン店です。本場・横浜での厳しい修業を経て、平成15年(2003年)4月25日に再オープンを果たしました。屋号に一般的な家系ラーメンの象徴である「家」をあえて付けず、創業時からの愛着ある「萬来亭」の屋号を守り抜いている点に、店主の確固たる矜持が表れています。